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47歳、大人の障害物競争に参加してみた話

年齢は言い訳になるけど理由にはならない

47歳です。

気が付けば学生時代の部活は遠い昔になりました。

身体を動かすこと自体は嫌いではありません。

冬はスノーボード。

夏はマリンスポーツ。

そんな遊びはしていました。

ただ、いわゆる「運動」と呼ばれるものからは長いこと離れていました。

走る理由もありません。

筋トレをする理由もありません。

階段を見るとエレベーターを探す。

そんな立派な大人です。

だからスパルタンレースに誘われた時も正直よく知りませんでした。

筋トレ好きな人たちのイベントかな。

その程度の認識でした。

ところが調べてみると想像以上です。

約5kmのコース。

その途中には様々な障害物。

参加費は2万円ちょっと。

なかなか強気です。

普通なら旅行を考える金額です。

美味しいご飯も食べられます。

温泉にも入れます。

それなのに選んだのは泥と筋肉痛でした。

人生は時々よくわかりません。

誘われた時が挑戦する時なのかもしれない

きっかけは某社長でした。

「出ましょうよ」

その一言です。

経営者の人たちは時々不思議です。

新しい事業の話をするくらい自然に新しい挑戦へ誘います。

結果として参加することになりました。

当日は社長仲間の方と三人で会場へ向かいます。

しかも某社長の高級車です。

社長二人。

そして後部座席の私。

なかなか見ない構図です。

運転を代わろうにも無理です。

普段乗っているのは軽バンです。

軽バンと高級車では世界が違います。

軽貨物ドライバーが突然旅客機を操縦するようなものです。

潔く後部座席で景色を眺めることにしました。

今思えばレース前の最後の平和な時間でした。

大人になっても知らない世界はたくさんある

スパルタンレース。

名前だけ聞くと少し格好良いです。

実際に参加するともっと格好良いです。

そして想像以上に過酷です。

大人の障害物競争。

そんな表現をしましたが少し違いました。

障害物競争というより挑戦の連続です。

30kgの土嚢を担ぎます。

50kgの玉を運びます。

ロープを登ります。

壁を越えます。

匍匐前進もあります。

急勾配の坂道もあります。

次から次へと課題が現れます。

終わったと思ったらまた次です。

人生みたいです。

ただ違うのはゴールが見えていることです。

目の前の障害物を一つずつ越えていけば必ず終わります。

それだけははっきりしています。

限界は意外と遠くにある

レース中は正直きつかったです。

息も上がります。

脚も重くなります。

肩も悲鳴を上げます。

47歳の身体が存在感を主張してきます。

ですが不思議でした。

できないと思っていたことが意外とできるんです。

ロープも登れた。

壁も越えられた。

坂道も登れた。

もちろん余裕ではありません。

ただ、一つずつクリアできました。

人は普段、自分で勝手に限界を決めています。

年齢だから。

体力がないから。

運動していないから。

理由はいくらでも作れます。

でも実際にやってみると案外できたりします。

できないと思っていたのは身体ではなく頭の方だったのかもしれません。

非日常は人生の景色を変える

軽貨物の仕事をしていると毎日走ります。

忙しい日もあります。

大変な日もあります。

ですが基本的には日常です。

同じようで少し違う毎日を積み重ねていきます。

それも大切です。

ただ時々は日常から飛び出すことも必要なんだなと思いました。

旅行もそうです。

趣味もそうです。

そして今回のような挑戦もそうです。

身体を限界まで使う。

普段なら絶対にやらないことをやる。

それだけで見える景色が変わります。

昨日まで知らなかった世界があることに気付きます。

年齢を重ねるほど新しい経験は減ります。

だからこそ意識して増やす価値があるのかもしれません。

挑戦の後にある心地よい疲労感

全ての障害物を越えてゴールしました。

達成感がありました。

充実感もありました。

そして筋肉痛の予約も完了しました。

身体はボロボロです。

でも気持ちは不思議と軽くなっています。

仕事で疲れた時とは少し違います。

やり切った疲労感です。

良い疲れです。

たまにはこういう疲れ方も悪くありません。

そして帰り道まで最高だった

帰りも某社長の高級車です。

相変わらず後部座席です。

最後までVIP待遇だったのかもしれません。

シートにはマッサージ機能が付いていました。

文明の力は偉大です。

レースで酷使した身体を優しくほぐしてくれます。

土嚢を担いでいた数時間前とは別世界です。

人類の進歩を感じます。

そして気付いた時には眠っていました。

全力で遊んだ後の眠気ほど気持ち良いものはありません。

挑戦に年齢制限はない

今回改めて思いました。

47歳でも新しいことはできます。

47歳でも挑戦できます。

47歳でも達成感は味わえます。

年齢を重ねると守るものは増えます。

責任も増えます。

だから挑戦する機会は減ります。

でも挑戦しなくなる必要はありません。

むしろ大人になったからこそ味わえる挑戦もあります。

スパルタンレースはそんなことを教えてくれました。

もし来年も誘われたら。

たぶん参加します。

たぶんです。

今はまだ筋肉痛が残っているので断言はしません。

ですが新しい世界を知るきっかけとしては最高の一日でした。

明日の空が、限りなく透明に近い青色でありますように

なかじま

中島 一

運送会社の役員として10年以上にわたり物流業界に携わり、3PL事業も展開。物流の上流工程からラストワンマイルまで一貫して対応できる幅広い知見を持つ。
また、行政担当者や各業界の経営者を交えた勉強会を主催し、現場課題から政策動向まで多角的に把握。実務と行政の両面から、物流ビジネスの最適解を探求している。

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