無料見積・ご相談はこちらから 03-6425-7797

メール相談

公式LINE

ブログ

ブログ

「直ってないじゃねーか!」と言われる仕事です

直ったと思うのは人間だけ

「鈴木さん、直ってないじゃねーか!」

電話の向こうから聞こえてきます。

最近わりと多いです。

軽貨物ドライバーさん。

軽貨物会社の社長さん。

先に謝っておきます。

本当にごめんなさい。

でもちゃんと修理してるんです。

こういう時ほど怪しく聞こえるのが不思議です。

居酒屋で「今日は飲んでないです」と言う人くらい怪しい。

でも本当に修理してるんです。

警告灯が点灯して入庫します。

症状を聞くとだいたい似ています。

アイドリングが不安定。

エンストする。

エンジンのかかりが悪い。

軽貨物界では定番の顔ぶれです。

診断機をつなぐ前からある程度の予想はできます。

O2センサーじゃなさそう。

スロットルボディかな。

イグニッションコイルかな。

そんな感じです。

診断機をつなぎます。

原因を特定します。

部品を交換します。

試運転します。

異常なしです。

警告灯も消えています。

症状も出ません。

修理屋から見れば満点です。

テストなら答案用紙に花丸を書きたいくらいです。

そして車両を返却します。

ドライバーさんも安心します。

修理屋も安心します。

社長さんも安心します。

全員が同じことを思います。

終わった。

ですが終わったと思っているのは人間だけなんです。

当の軽バンはまだ続編の脚本を書いています。

しかも勝手にシリーズ化します。

電装系はだいたい連帯責任

数日後です。

電話が鳴ります。

経験上、この時点で嫌な予感しかしません。

そしてだいたい当たります。

「また同じ症状なんだけど」

ここまではまだ冷静です。

問題は次です。

「直ってねーじゃねーか!」

スマホ越しなのに迫力があります。

最新の立体音響技術です。

修理屋の胃袋だけがダメージを受けます。

もちろん怒る気持ちはわかります。

軽貨物ドライバーにとって車は移動手段ではありません。

財布です。

仕事場です。

売上発生装置です。

軽バンが止まる。

仕事が止まる。

売上が止まる。

心の余裕も止まる。

だから怒りたくなる。

それは当然です。

自分でも同じ立場なら文句の一つくらい言います。

ただ、ここで一つ問題があります。

今回直したのはイグニッションコイル。

新しく壊れたのはスロットルボディ。

でも症状はほぼ同じなんです。

アイドリング不調。

エンスト。

始動不良。

見た目は同じです。

だからドライバーさんから見れば修理失敗に見えます。

実際そう見えると思います。

でも現場で見ていると少し違います。

電装系の部品たちは妙に仲が良いんです。

一人が倒れると。

「あ、自分もそろそろ休みます」

みたいな空気を出してきます。

誰も有給申請なんて受け取っていません。

勝手に休みます。

しかも繁忙期に。

犯人逮捕の翌日に共犯者が出頭する

故障診断は推理小説によく似ています。

症状という証拠を集めます。

診断機という聞き込みをします。

そして犯人を特定します。

今回の犯人はイグニッションコイル。

逮捕です。

交換です。

事件解決です。

めでたしめでたし。

エンドロールです。

ところが翌週になります。

また同じ症状です。

調べます。

すると今度はスロットルボディです。

なんでやねん。

という話です。

推理小説なら炎上します。

最終回で犯人を捕まえたのに。

次のページで黒幕が出てくるようなものです。

読者は納得しません。

修理屋も納得していません。

ただ現実に起きます。

しかも結構あります。

統計はありません。

完全に体感です。

でも何度も見るんです。

イグニッションコイル交換。

数日後スロットルボディ。

スロットルボディ交換。

今度はイグニッションコイル。

まるで夫婦漫才です。

仲良くしなくていいところで仲良くしています。

軽バンはサプライズが好きすぎる

考えてみれば当たり前なのかもしれません。

軽貨物車両は毎日働いています。

朝から晩まで走ります。

荷物を積みます。

止まります。

走ります。

また止まります。

その繰り返しです。

何年もです。

十万キロどころではありません。

部品からすればかなりの重労働です。

だから一つの部品が寿命を迎える頃には。

周りの部品もだいたい疲れています。

マラソンみたいなものです。

先頭のランナーが倒れる。

ニュースになります。

でも後ろのランナーも限界です。

数分後には次々倒れます。

車も同じです。

イグニッションコイルが先に力尽きる。

少し遅れてスロットルボディも力尽きる。

さらに別の部品も順番待ちです。

軽バンはサプライズが好きなんです。

誰も頼んでいないのに。

誕生日でもないのに。

突然プレゼントを持ってきます。

もちろん中身は修理代です。

ありがた迷惑とはまさにこのことです。

修理屋が困る理由

修理そのものは意外と困りません。

原因を探す。

直す。

確認する。

これは仕事です。

困るのは誤解です。

ちゃんと直した。

本当に直した。

でも同じ症状が出る。

説明してもなかなか伝わらない。

ここが難しい。

ドライバーさんは結果を見ます。

車が動くか。

動かないか。

そこが大事です。

一方で修理屋は原因を見ます。

どこが壊れていたか。

どこが新しく壊れたか。

そこを見ています。

だから同じ故障を見ているようで。

実は少し違う景色を見ています。

結局みんな被害者です

ドライバーさんは仕事が止まる。

修理屋は怒鳴られる。

社長さんは請求書を見る。

誰も得していません。

なのに故障だけは元気です。

実に元気です。

こういう時、人は悪者を探します。

修理屋が悪い。

ドライバーが悪い。

会社が悪い。

でも現場で見ていると違います。

本当の犯人は寿命です。

そして寿命を迎えた部品たちです。

しかも一人では終わりません。

仲間を呼びます。

一人で壊れればいいのに。

律儀に連携プレーを始めます。

そのチームワークを配送品質に使ってくれたらありがたいんですけどね。

なかなかそうはいきません。

だから今日も伝えます。

今回の故障は直っています。

ただ次の故障が待機列に並んでいる可能性はあります。

夢も希望もない話です。

ですが現場ではわりと普通の話です。

軽バンは今日も走ります。

修理屋も今日も直します。

ドライバーさんも今日も配ります。

そして誰も望んでいない続編が始まることがあります。

それもまた軽貨物の日常です。

本日も安全運転で!ごきげんよう

鈴木 徳俊

軽バン工房の整備担当。学生時代には法曹界を志していたという異色の経歴を持つ。現場ドライバーさんからの信頼が厚く、車のトラブル相談はもちろん、仕事上の悩みまで持ち込まれる存在。
日々、声に耳を傾けながら最適な整備とサポートを行っている。休日はスーパー銭湯や日帰り温泉で、風呂上がりのビールを片手に、笑顔の妻と過ごす時間を何よりの楽しみにしている。

最新記事一覧

  • 2026.06.20

    お金ブログ

    軽貨物業界の「闇」を覗いたら、ただの沼だった件

  • 2026.06.13

    中古車

    軽バン工房がエブリイをおすすめする理由

  • 2026.06.12

    中古車

    ユーザー買取のヴェルファイアで気づいた売れる車のポイント

  • 2026.06.11

    ブログ

    47歳、大人の障害物競争に参加してみた話

  • 2026.06.09

    ブログ

    「直ってないじゃねーか!」と言われる仕事です

年別アーカイブ

ディーラー・販売店との比較

使用者の名義変更

リースアップ後の残価

月間走行距離

現地納車

軽バン工房F.P

0円

なし

無料(一都三県)

A社

×

あり

あり

有料

B社

×

あり

あり

有料

まずはご相談ください!

迅速な納車と 安心の黒ナンバーリース

軽バン工房FP直通

受付時間9:00〜18:00

03-6425-7797
080-2675-8212

(担当者直)

LINEでお問い合わせ

無料見積もり

軽バン工房FP直通 03-6425-7797

メール相談

LINE相談