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契約

その構造と仕組みを理解しないままだと、実は「直接契約=安く使われる」

とある大手通販で稼働している、黒ナンバーの個人ドライバーの単価が下がり続ける理由は、実は【物流の権力構造】です。
結論から言うと、「中抜きがない」という言葉を信じた瞬間に、交渉力は消えます。

この記事では
・なぜ直接契約が安くなるのか
・利益はどこに集まるのか
・判断を誤りやすい勘違い
を、感情を排して分解します。

従前の物流は、非効率だが均衡していた

まず旧来の構造です。

工場(仕入れ先)

物流倉庫(3PL)

大手宅配業者

協力会社

軽貨物ドライバー

登場人物は多く、効率は悪い。
ただし、この構造には一つだけ重要な特徴がありました。

価格決定が分散していたことです。

大手宅配業者は
・社会的責任
・ブランド維持
・業界慣行
を背負っています。

その結果、合理的とは言えないものの
1個140円〜200円という下限が長く維持されました。

自社配送網で何が書き換えられたのか

超大手通販プラットフォームは、物流を改善したのではありません。
物流のルールブックを書き換えました。

構図はこうなります。

工場(仕入れ先)

自社フルフィルメント倉庫

直接契約の個人事業主ドライバー

ここで起きた変化は3つです。

  1. 宅配業者という交渉主体の消滅
  2. 単価決定権の一元化
  3. 代替可能な労働力の大量確保

効率化というより、統治に近い設計です。

出品者負担が下がらないという事実

重要なので淡々と書きます。

出品者が支払う物流費は、ほぼ変わっていません。
値下げもされていません。

つまり
・削減された物流コスト
=そのまま利益

になります。

通販に物流が足されたのではなく、
物流そのものが利益エンジンとして組み込まれました。

「直接契約=中抜きなし」という誤解

よく使われる説明です。

直接契約

中抜きがない

ドライバーに還元

この論理は成立しません。

中間業者が消えた結果
・価格を決める側:1社
・価格を受け取る側:多数

という構造が残ります。

これは市場ではなく、内部調達です。

これまで薄利で分け合っていた利益は、どこへ行ったのか

従前の構造では
・3PL業者
・大手宅配業者
・協力会社
が、それぞれ薄利で利益を分け合っていました。

誰も大きくは儲からないが、
誰か一社が支配的になることもない。

自社配送網では、この分配が消えます。

・中間業者を排除
・物流コストを一括管理
・価格決定権を独占

結果として
これまで薄く分散していた利益が、大元に集約されます。

さらに
・末端ドライバーへの下払いを引き下げる

ことで

物流合理化による利益

下払い圧縮による利益

という二重構造が完成します。

詰まる人の勘違い

現場で繰り返される誤認は、ほぼ一つです。

「中抜きされない」

構造と仕組みを理解すると、この言葉は成立しません。

実際に起きているのは
・中間業者が消えた
のではなく
・大元が大幅に中抜きする構造に置き換わった
というだけです。

そのうえで
・ドライバーへの支払い単価を下げ

従前
薄利で分散していた利益

新たに圧縮された下払い分

が、同じ場所に積み上がります。

「直接契約だからフェア」ではありません。

価格決定権を一社が持つ以上、
分配は必ず片側に寄ります。

判断材料は感情ではなく構造

見るべき点は単純です。

・単価は誰が、いつ決めるか
・条件変更は一方通行か
・他案件との併用余地
・撤退判断の自由度

「大手」「直接」「安心」という単語は、判断材料ではありません。

まとめ

超大手通販プラットフォームの自社配送網は、
合理的で冷静です。

同時に
・末端コストを極限まで圧縮する仕組み
でもあります。

理解しないまま入ると
「直接契約=安く使われる」
という結論に到達します。

構造を理解した上で、
使う側に回れるかどうか。

違いは情報量だけです。

明日の空が、限りなく透明に近い青色でありますように。

なかじま

中島 一

運送会社の役員として10年以上にわたり物流業界に携わり、3PL事業も展開。物流の上流工程からラストワンマイルまで一貫して対応できる幅広い知見を持つ。
また、行政担当者や各業界の経営者を交えた勉強会を主催し、現場課題から政策動向まで多角的に把握。実務と行政の両面から、物流ビジネスの最適解を探求している。

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