無料見積・ご相談はこちらから 03-6425-7797

メール相談

公式LINE

ブログ

お金中古車

黒ナンバーの車調達で混乱しやすい3つのローン。メリットとデメリット

軽貨物の個人ドライバーにとって、車は売上を生む道具だ。ただし調達方法を間違えると、その道具がそのまま足かせになる。

ここでは、自社ローン、事業用ローン、カーローンを「向き不向き」ではなく、メリットとデメリットで切り分ける。現場で実際にトラブルになりやすい点から整理する。


まず前提。3つは審査の見方が違う。

・自社ローンは販売店が「この人に分割で売るか」を判断する。
・事業用ローンは金融機関が「事業として返せるか」を判断する。
・カーローンは金融機関が「個人の生活として返せるか」を判断する。

この前提が違うため、条件も制約も大きく変わる。


自社ローン。メリットは速さ。デメリットは高くつきやすいこと。

メリット

  1. 審査が通りやすい。
    信用情報の傷や、直近の転職、開業直後でも話が進むことがある。いま車が必要で、銀行に断られた人が次に行き着く場所になりやすい。
  2. 契約までが早い。
    書類が少なく、在庫車があれば納車まで早い。稼働開始を急ぐ人には効く。
  3. 金融機関のローン枠を使わない。
    銀行ローンとは別物なので、他の借入と干渉しにくい。

デメリット

  1. 総支払額が読みにくい。
    「金利」という形で示されず、車両価格に上乗せされていることがある。月々の支払いが同じでも、総額で見ると重い。
  2. 所有権が自分にない期間が長い。
    完済まで所有者名義が販売店側に留保される形が一般的だ。売却も乗り換えも自由にできない。事故で全損になった場合も、話がややこしくなる。
  3. 契約条件が厳しいことがある。
    GPSの装着、任意保険の条件、支払遅延時の扱いなど、店側が強い契約になりやすい。書面を読まずにサインすると詰む。
  4. 車両状態がリスクになる。
    自社ローンは中古車が中心だ。稼働に入ってから故障が出ると、修理費と支払いが同時に来る。軽貨物は走行距離が伸びるので、痛みが早い。

現場の要点

自社ローンは「すぐ走れる状態」を買う仕組みだ。月々の支払いだけで判断すると危ない。名義の扱い、契約条件、故障リスク。ここを見ないと赤字が始まる。


事業用ローン。メリットは金利と設計自由度。デメリットは準備と時間。

ここで言う事業用ローンは、銀行、信用金庫、日本政策金融公庫などの事業資金だ。車両購入は「設備資金」として扱われることが多い。

メリット

  1. 金利が比較的低い。
    同じ借入額でも、利息負担が小さくなりやすい。長く続けるほど効く。
  2. 返済期間を設計しやすい。
    車は数年で入れ替えが起きる。返済期間を車の寿命に合わせると、資金繰りが崩れにくい。
  3. 車の選択肢が広い。
    ローンが車両に紐づくというより、資金として借りる形が多い。新車、中古、架装、ドラレコ等の周辺費用まで含めた説明が通れば、現場仕様に寄せやすい。
  4. 事業の信用を作れる。
    返済実績は次の資金調達に効く。法人化や増車を見据えるなら、ここで信用を積むのは価値がある。

デメリット

  1. 審査に時間がかかる。
    書類作成、面談、審査で日数が必要になる。明日から稼働したい人には合わない。
  2. 事業計画と説明が求められる。
    売上の根拠、取引先の見通し、生活費の内訳まで聞かれることがある。曖昧な説明だと落ちる。
  3. 開業直後はハードルが上がる。
    実績がないからだ。だからこそ、契約書や業務委託の見込み、見積書、過去の職歴など、材料を積む必要がある。
  4. 使途違反のリスクがある。
    事業資金として借りたなら、事業に使った証拠を残す。私的流用が疑われると次が止まる。

現場の要点

事業用ローンは、準備が整っているほど効果を発揮する。逆に準備不足のまま動くと、時間だけが消える。


カーローン。メリットは金利。デメリットは事業用途との相性。

一般的なカーローンは「個人の生活用の車」が前提だ。ここが軽貨物と噛み合わない。

メリット

  1. 金利が低めになりやすい。
    銀行系のマイカーローンなどは、条件が合えば利率は魅力的だ。
  2. 手続きが定型化されている。
    審査の流れが分かりやすく、必要書類も想定しやすい。
  3. 車両価格が適正になりやすい。
    自社ローンのように価格上乗せで回収する構造が少ない。

デメリット

  1. 事業用途だと断られることがある。
    黒ナンバー登録や事業利用が判明した時点で、対象外として落ちるケースがある。
  2. 使い方の説明が難しい。
    「通勤にも使う」と言って通して、実態は配送専用。こういうズレは後から問題になり得る。契約条件違反は、最悪一括返済を求められる形にもつながる。
  3. 収入の安定が前提。
    会社員から独立直後だと、収入証明が弱い。審査落ちが続くと、車がない期間だけ機会損失になる。
  4. 名義や所有権が自分にならない場合がある。
    ディーラーローンや信販系では、完済まで所有権留保になることがある。名義が自分でも自由に処分できないケースがある。

現場の要点

カーローンは条件が合えば有効だ。ただし軽貨物の「事業で走る」という前提とは、最初からズレが生じやすい。ズレたまま通す発想は、後で高くつく。


判断は「契約条件」と「事業への影響」でやる。

比較のポイントは多くない。

・所有権や名義はどうなるか。
・途中売却、乗り換え、繰上返済は可能か。
・事業用途として条件違反にならないか。
・止まったとき、誰がどこまで負担する契約か。

車は道具だ。しかし契約次第で、それは簡単に足かせになる。そこだけは冷静に見ておきたい。

明日の空が、限りなく透明に近い青色でありますように。

なかじま

中島 一

運送会社の役員として10年以上にわたり物流業界に携わり、3PL事業も展開。物流の上流工程からラストワンマイルまで一貫して対応できる幅広い知見を持つ。
また、行政担当者や各業界の経営者を交えた勉強会を主催し、現場課題から政策動向まで多角的に把握。実務と行政の両面から、物流ビジネスの最適解を探求している。

最新記事一覧

  • 2026.01.21

    保険

    黒ナンバー任意保険が一斉値上げされる理由は、事故率ではなく構造の問題です。

  • 2026.01.20

    保険

    黒ナンバー車が全損10万円と言われる理由は、保険の理屈が現実を見ていないからです。

  • 2026.01.08

    ドライバーさん向け中古車

    軽貨物で失敗する人は、最初に「車」を間違えます

  • 2026.01.07

    お金ドライバーさん向け時事ネタ

    ベネズエラ大統領は拘束された。で、ガソリンは安くなるのかという話

  • 2026.01.06

    ドライバーさん向け保険法律

    個人事業主と社会保険と軽貨物と黒ナンバー

年別アーカイブ

ディーラー・販売店との比較

使用者の名義変更

リースアップ後の残価

月間走行距離

現地納車

軽バン工房F.P

0円

なし

無料(一都三県)

A社

×

あり

あり

有料

B社

×

あり

あり

有料

まずはご相談ください!

迅速な納車と 安心の黒ナンバーリース

軽バン工房FP直通

受付時間9:00〜18:00

03-6425-7797
080-2675-8212

(担当者直)

LINEでお問い合わせ

無料見積もり

軽バン工房FP直通 03-6425-7797

メール相談

LINE相談